MEDICAL CARE診療案内

耳の病気EAR DISEASE

このような症状の方はご相談ください。

  • 耳が痛い
  • 耳がかゆい
  • 耳だれが出る、耳が臭う
  • 聞こえにくい
  • 耳なりがする
  • 耳に虫が入った
  • 耳がつまる
  • 耳の中にできものができた
  • 耳あか
  • 耳の中に何かを入れてしまった
  • めまいがする

耳に関する主な疾患

外耳炎 (がいじえん)

外耳とは耳介から耳の穴の鼓膜までの部分を指します。その部分に起こった炎症を外耳炎と呼びます。多くの場合は耳の触りすぎ、耳の掃除のしすぎが原因となります。主な症状としては、耳の痛み、かゆみ、耳だれです。

治療について

炎症の場所に応じて、塗り薬もしくは点耳薬を使用します。程度がひどい場合は内服薬も使用します。カビが原因の場合もあり、その場合は抗真菌薬を使用することもあります。いずれにしても、一番重要なのは耳を触らないことです。

その他の注意点

耳の穴を外耳道と呼びますが、手前の部分が軟骨部、奥が骨部となります。骨部は皮膚が薄く、この部位を触りすぎると特に炎症が起きやすいです。耳掃除に関しては、月に1回から2回程度で軟骨部を綿棒で軽く掃除する程度が良いとされています。

急性中耳炎 (きゅうせいちゅうじえん)

中耳とは鼓膜の奥の部位になります。その部位に細菌やウイルスが侵入し炎症を起こしているのが急性中耳炎です。基本的には、鼻や上咽頭(鼻の奥)の炎症が、耳と鼻をつなぐ耳管を介して中耳に波及して起きます。症状としては、耳の痛み、発熱、重症化し鼓膜が破れると耳だれを伴うことがあります。

治療について

原因が鼻や上咽頭の炎症であることが多いので、その治療を行いつつ、鼓膜の状態などを含めた重症度によって抗菌薬(抗生物質)を使用するか判断します。重症の場合、鼓膜切開を行うこともあります。

その他の注意点

子供は耳と鼻をつなぐ耳管が成人と比較し、水平に走行しており、かつ短いために中耳炎になりやすいと言われています。ただし、成人でも耳管機能が弱い方ですと、飛行機に乗った時に航空性中耳炎になったり、ダイビングの耳抜きが原因で中耳炎になることがあります。

滲出性中耳炎 (しんしゅつせいちゅうじえん)

鼓膜の奥にある中耳に浸出液が貯留している状態のことです。痛みはありませんが、液体が貯留しているため聞こえにくさや耳が詰まった感じを生じます。お子さんでは急性中耳炎の治癒過程で生じるものが多いですが、その他の原因としてアデノイド肥大や鼻すすりが原因となります。大人の場合は、副鼻腔炎や耳と鼻をつなぐ管の耳管の機能低下、中耳換気障害で生じることがありますが、上咽頭がんが原因の場合もありますので注意が必要です。

治療について

溜まっている浸出液の排出を促すために去痰薬を使用します。また、鼻の状態を確認し副鼻腔炎を含めた鼻の治療を行うことがあります。それでも改善が乏しい場合は、鼓膜切開や鼓膜換気チューブの留置を検討します。

その他の注意点

滲出性中耳炎が遷延すると、鼓膜が中耳側に凹んでいき癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎になることがあるので注意が必要です。

慢性中耳炎 (まんせいちゅうじえん)

鼓膜の奥にある中耳で慢性的な炎症が生じている状態のことです。耳と鼻をつなぐ耳管がうまく機能せず、中耳の換気が障害され生じます。いくつかの種類の中耳炎が含まれ、具体的には鼓膜に穿孔を伴う穿孔性中耳炎、鼓膜が中耳の一部と癒着している癒着性中耳炎、周囲の骨を破壊する真珠腫性中耳炎などがあります。症状としては難聴、耳だれを生じます。真珠腫性中耳炎が悪化するとめまい・顔面神経麻痺・味覚障害を生じ、最重症となると髄膜炎になることもあるので真珠腫性中耳炎は注意が必要です。

治療について

原因が鼻や上咽頭の炎症であることが多いので、その治療を行いつつ、鼓膜の状態などを含めた重症度によって抗菌薬(抗生物質)を使用するか判断します。重症の場合、鼓膜切開を行うこともあります。

その他の注意点

病気の程度により手術の方法などが異なってきますので、まずは詳しい検査が可能な医療機関にご紹介させていただきます。

難聴 (なんちょう)

耳は外側から外耳・中耳・内耳と分かれており、そのどの部位からでも生じます。外耳であれば、耳垢や異物が詰まること、外耳炎で外耳道が腫れること、によって生じます。中耳であれば、中耳炎(急性・慢性)、何らかの原因で鼓膜に穴があいた場合、先天性のもの、などがあります。内耳であれば、内耳炎もありますが、急に聞こえが悪くなる突発性難聴、めまいを伴うメニエール病、大きな音を聞いたのちに生じる音響外傷、加齢に伴うもの、先天性のもの、おたふくかぜなどのウイルス感染によるものがあります。それ以外にも、より脳に近い部位が原因で生じる難聴もあります。

治療について

原因によって治療法が異なってきます。特に急に聞こえにくくなったものに関しては、早期に治療を開始する必要があるものが含まれますので、早めに受診されることをお勧めします。

その他の注意点

難聴は認知症の予防可能な因子と言われており、難聴をそのままにしておくと認知症やフレイルの原因となる可能性があるので、補聴器を含めた対応が推奨されています。

耳鳴 (みみなり)

周囲には聞こえない音が自分には聞こえる状態のことです。大きく分けて2種類あり、自覚的耳鳴と他覚的耳鳴になります。一般的に耳鳴というと自覚的耳鳴のことを指すことが多いです。自覚的耳鳴の原因は多様で、もっとも多いものは内耳の障害によるものです。それ以外では内耳以外の難聴に伴うものが考えられます。他覚的耳鳴としては、耳管周囲の筋肉の痙攣に伴うもの、耳管の粘膜の接触によるもの、耳の周囲にある血管雑音などがあります。

治療について

難聴が伴っている場合は、治療可能な難聴であればその治療が治療法になります。そうでない場合は、音に対する過敏性を生じる慢性疲労や睡眠不足、精神的ストレスが原因となっている場合があり、その対応をしていただくことが症状の軽減させることにつながります。

突発性難聴 (とっぱつせいなんちょう)

突然、左右の一方(ごくまれに両方)の耳の聞こえが悪くなる疾患です。病態としては感音難聴(内耳より脳側が原因の難聴)で原因がはっきりしないものの総称です。ウイルス感染や血行障害が原因として考えられていますが、まだ明らかになっていません。またストレスや過労などの関連があるのではないかと言われています。

治療について

治療としては副腎皮質ステロイド薬による治療が中心となります。発症から早期に治療を開始した方が良いと言われています。ただし、副腎皮質ステロイド薬には副作用もあるので、糖尿病などの病気をお持ちの方はかかりつけ医を含め相談し治療を行う必要があります。副腎皮質ステロイド薬に加えて、ビタミンB12製剤や代謝促進薬を使用することがあります。

メニエール病

聞こえにくさ、耳鳴り、耳が詰まった感じなどの聴覚症状を伴うめまい発作が反復する疾患です。ですので、1回のみの発作ですと診断はつきません。非定型なものとして、めまいを伴わないもの(蝸牛型)、聴覚症状を伴わないもの(前庭型)があります。原因としては、内耳にリンパ液が本来より多く貯まる『内リンパ水腫』と言われていますが、内リンパ水腫になる理由に関してははっきりしていません。症状としては、個人差はありますが、耳が詰まった感じや耳鳴り、聴力低下が起き、その後にめまいの発作が生じることが多いようです。めまいは30分から数時間続くことが多く、吐き気や嘔吐を伴うことがあります。

治療について

治療としては、めまい発作を抑える薬と内リンパ水腫を改善させる薬を使用します。ストレスや疲れが発症に関係していると考えられており、十分な休養や睡眠も重要と考えられています。

その他の注意点

気圧による影響も指摘されており、季節の変わり目や台風などで発作が出る方が多いので、その時期は体調管理など注意していただくと良いです。有酸素運動の有用性も報告されています。

めまい

めまいとは『目が回る』『フラフラする』『目がくらむ』などの症状のことを指します。一言にめまいといっても、実際には様々な症状を指していることがあります。ですので、原因も様々で脳の異常からのもの(脳梗塞・脳出血など)、心臓や血圧の異常からのもの(不整脈・起立性低血圧など)、首の異常からのもの(筋緊張性頭痛や頚椎症など)、耳の異常からのもの(三半規管に由来するものなど)などがあります。耳鼻咽喉科としては耳の異常からのもの、三半規管や前庭神経に由来するものを取り扱います。その中で、急なめまいとして数が多いものは4つあり、大きく分けると聴覚症状を伴うものが2つ、伴わないものが2つとなります。聴覚症状を伴うものとしては、突発性難聴とメニエール病になります。聴覚障害を伴わないものとしては良性発作性頭位めまい症(一番多い)と前庭神経炎になります。

治療について

原因によって治療法が様々ですので、まずはしっかり診断することが重要になります。めまい症状の対症療法としてめまい発作を抑える薬や吐き気を抑える薬を使います。耳の異常からのめまいに関してはある程度の期間で改善することが多いですが、続く場合にはめまい体操やリハビリが有効と言われています。

耳垢 (みみあか)

耳の入り口から鼓膜までを外耳道といいます。成人では約3.5㎝の長さで、その外側の約1cmの部分を軟骨部といい、毛嚢、皮脂腺や耳垢腺があります。耳垢は、その外耳道の外側の約1cmの部分から出ています、そして耳垢は自然に中から外に移動しているので、入口から約1cm以上奥まで耳掃除をする必要はありません。むしろ奥まで掃除をしますと外耳炎になる可能性があります。人によって耳垢の性状は異なります。湿ったもの(あめ耳)と乾いたもの(粉耳)があります。

治療について

ご自宅での耳掃除に関しては、月に1回から2回程度で軟骨部を綿棒で軽く掃除する程度が良いとされています。

その他の注意点

耳の穴の形や耳垢の性状で溜まりやすい方もいらっしゃいます。耳掃除のみの受診でも大歓迎ですので、お気軽にご相談ください。

鼻の病気NOSE DISEASE

このような症状の方はご相談ください。

  • 鼻水がでる
  • 鼻がつまる
  • くしゃみが出る
  • 花粉症
  • 鼻血がでる
  • においがわからない
  • 鼻がくさい
  • 鼻がのどに流れる
  • 鼻が痛い
  • 頬や眉間、目の奥が痛い
  • 鼻に何かをいれてしまった

鼻に関する主な疾患

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは、花粉、ダニやハウスダストなどの物質を異物とみなして、異物を排除しようとする仕組みとしてくしゃみ、鼻水、鼻づまりが生じる疾患のことです。大きく分けて、通年性アレルギー性鼻炎(ダニやハウスダスト)と季節性アレルギー性鼻炎(いわゆる花粉症)に分かれます。

治療について

治療をする前に重要なことは、原因となる物質をしっかりと把握して、暴露されないように対策することです。当院では採血検査で確認することができます。原因物質を特定し、回避することでまずは予防をします。その上で、アレルギーを抑える内服薬や点鼻薬を用いて治療します。それら薬物治療で十分な結果が得られない場合、手術も選択肢となります。いくつかの方法がありますが、当院ではレーザー治療を行なっております。また、ダニとスギ花粉に関しては、長期間の継続治療が必要となりますが、体質を改善してアレルギー症状を抑えるアレルゲン免疫治療として舌下免疫療法があります。

花粉症 (かふんしょう)

植物の花粉が原因で生じる季節性アレルギー性疾患のことで、主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎をきたします。日本においては、スギ花粉症・ヒノキ花粉症を指すことが多いです。スギやヒノキ以外にも、イネ科の植物や秋のブタクサなどもあります。

治療について

治療をする前に重要なことは、原因となる物質をしっかりと把握して、暴露されないように対策することです。当院では採血検査で確認することができます。原因物質を特定し、回避することでまずは予防をします。その上で、アレルギーを抑える内服薬や点鼻薬、点眼薬を用いて治療します。それら薬物治療で十分な結果が得られない場合、手術も選択肢となります。いくつかの方法がありますが、当院ではレーザー焼灼術を行なっております。(原則として当院ではアレルギーがある物質の飛散時期は施行しておりません)また、スギ花粉に関しては、長期間の継続治療が必要となりますが、体質を改善してアレルギー症状を抑えるアレルゲン免疫治療として舌下免疫療法があります。

急性副鼻腔炎 (きゅうせいふくびくうえん)

鼻の穴の中の空間(鼻腔)に隣接した副鼻腔(上顎洞・篩骨洞・前頭洞・蝶形骨洞)で急性炎症が起きている状態で、感冒から発症することが多い疾患です。症状としては、ネバっとした鼻汁やその鼻汁がのどに落ちる後鼻漏、痰、咳、鼻閉があります。ひどくなると、頬や額や目の奥などに痛みが出ることがあります。

治療について

細菌感染が原因なので抗菌薬を用いた薬物治療を行います。溜まっている膿を出しやすくするために去痰薬も用います。鼻の処置やネブライザーも有効です。

慢性副鼻腔炎 (まんせいふくびくうえん)

副鼻腔の慢性的な炎症が12週間以上持続している状態です。いわゆる『蓄膿症』となります。症状としては持続するバっとした鼻汁やその鼻汁がのどに落ちる後鼻漏、痰、咳、鼻閉となります。頬や額や目の奥などの重い感じを伴うこともあります。診断には鼻腔ファイバーやCTが有用です。

治療について

治療法としては保存的治療(薬物治療)と手術治療となります。薬物治療としては、抗菌薬を少量で2−3ヶ月程度内服する治療となります。それで改善がない場合や鼻腔内にポリープがあり改善しにくい場合などは手術となることがあります。当院では施行していない手術となりますので、適切な医療機関にご紹介させていただきます。

鼻血 (はなぢ)

鼻出血の多くは、鼻の穴の中の前方からのものであり、鼻中隔前下部(キーゼルバッハ部位)から生じるものが大半です。止血の基本は圧迫止血となり、このキーゼルバッハ部位はご自身で圧迫可能な部位ですので、適切な対応をしていただければご自身でも止血可能なことが多いです。原因としては、入口に近い部分ですので乾燥や鼻炎で生じた粘膜の傷やご自身で鼻の中を触ってしまって生じた粘膜の傷が挙げられます。

治療について

手での圧迫止血が基本となりますが、それで止血困難な場合には出血している場所が確認できれば電気メスで焼いて止血します。確認できなければ、鼻腔内にガーゼを詰め込み圧迫し、数日後に抜去し止血を確認します。

嗅覚障害 (きゅうかくしょうがい)

『においを全く感じない』や『においの感じ方が以前と違う』といった状態のことです。においの伝達経路のどこかでの障害によって生じます。その部位により、『呼吸性』『嗅粘膜性』『嗅神経性』『中枢性』に分類されます。

治療について

呼吸性には慢性副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・鼻中隔彎曲症が原因として含まれ、その場合はその疾患の治療が嗅覚障害の治療になります。また、中枢性には脳梗塞やアルツハイマー病、パーキンソン病が含まれ、それらもその疾患の治療が必要となります。鼻炎や感冒後などで嗅粘膜・嗅神経が障害されている場合にはステロイドホルモンの点鼻薬やビタミン剤、漢方薬を使用します。また、最近では嗅覚のリハビリテーションも推奨されています。

好酸球性副鼻腔炎 (こうさんきゅうせいふくびくうえん)

慢性副鼻腔炎の一種でありますが、副鼻腔粘膜または鼻ポリープに著明な好酸球浸潤を伴う易再発性の疾患です。血液中のリンパ球の一種である好酸球は、喘息・アレルギー性鼻炎などを引き起こすとされており、好酸球性鼻副鼻腔炎は喘息を持っている方または喘息予備軍の方に多く認められる疾患です。症状としては、主に嗅覚の低下や鼻詰まりが特徴的です。その他にも、後鼻漏・頭痛や頭重感・頰の痛みといった一般的な副鼻腔炎と同じ症状に加え、ニカワ状といったかなり粘稠な鼻汁や咳(喘息の合併)、難聴(好酸球性中耳炎の合併)などを認めることがあります。

治療について

保存的治療としては副腎皮質ステロイドホルモン薬の内服が効果的です。しかし、ステロイド薬の長期投与は糖尿病、骨粗鬆症などの副作用の危険性があるため、可能であれば長期服用は避けた方が良いとされています。ステロイド点鼻薬やステロイド薬の内服でコントロール困難な場合は手術適応になります。手術後に鼻ポリープの再発を認めた症例や、ステロイド内服の抵抗症例など、従来の治療法では対処が困難な重症の好酸球性鼻副鼻腔炎では、新たに生物学的製剤であるデュピルマブ(デュピクセント®)を用いた治療が行われています。

のどの病気THROAT DISEASE

このような症状の方はご相談ください。

  • のどが痛い
  • のどに違和感がある
  • のどがかゆい
  • 咳、たん
  • 声がかれる
  • 息がしにくい
  • しゃべりにくい
  • 痰に血が混じる
  • 飲み込みにくい
  • むせやすい
  • 味がわからない
  • 口内炎ができた
  • のどに何かが刺さって取れない

のどに関する主な疾患

扁桃炎 (へんとうえん)

口蓋垂の左右にある口蓋扁桃にウイルス・細菌が感染し炎症を起こす疾患です。症状としては、発熱・のどの痛み・食欲低下・首のリンパ節が腫れるなどがあります。

治療について

基本的に細菌が原因であれば抗菌薬を含めた薬物療法が中心になります。扁桃炎を繰り返す場合などでは、口蓋扁桃摘出術が検討されることがあります。

その他の注意点

扁桃炎が悪化すると、口蓋扁桃周囲に炎症が広がり扁桃周囲炎、さらに悪化すると膿が溜まり扁桃周囲膿瘍になることがあります。その場合、切開し排膿することが必要になります。

咽喉頭炎 (いんこうとうえん)

咽喉頭(のど)にウイルス・細菌が感染し炎症を起こす疾患です。症状としては、発熱・のどの痛み・咳があります。悪化すると、高い熱が出たりのどが痛くて食事が困難になることもあります。 

治療について

症状を和らげる薬や場合により細菌が原因であれば抗菌薬を含めた薬物治療が中心となります。薬を蒸気で吸入する治療(ネブライザー治療)も合わせて行います。

その他の注意点

喉頭の一部である喉頭蓋で炎症が起きる急性喉頭蓋炎という疾患があります。この疾患は、急激に進行し、喉頭蓋が腫脹し窒息をきたすことがあるので注意が必要です。のどが痛くて唾を飲み込むのもつらい上に息もしにくいという状況であれば大至急病院に受診してください。

声帯ポリープ

声帯にポリープができ、声がかすれたり、声が出しにくくなったりする疾患です。原因としては、声の酷使、特に感冒など炎症があった時の酷使により生じることがあります。

治療について

大きさが小さいものであれば、声の使用を控えたり炎症を抑える治療で改善することがあります。ポリープが大きな場合、手術が必要になることがあります。

その他の注意点

似たような名前の疾患として、ポリープ様声帯という疾患があります。これは、慢性的な声の酷使や慢性的な刺激(喫煙など)により声帯全体がポリープのように腫脹している疾患です。症状としてはハスキーな声になったり、高い声が出なくなります。治療としては、声帯ポリープと同様で声の使用を控えること、禁煙(これが重要です!)、手術となります。

声帯結節 (せいたいけっせつ)

声帯にできる炎症性のタコのようなもので、声帯の前方1/3の所に左右対称にできることが多い疾患です。症状としては声のかすれがでます。原因は声の酷使で、日常的に声を使用する歌手や教師、保育士が罹患しやすい疾患です。

治療について

治療法としては、声の使用を控えることと炎症を抑える治療になります。声の出し方が原因となっていることもあるため、声の出し方を含めた音声治療を行うこともあります。

その他の注意点

声帯結節は小児でも罹患することがあり、特に男児で多いとされています。お子さんに声の使用を控えていただくことは難しく、早期の改善は難しいことが多いですが、成長や変声期と共に改善することが多いと言われています。

声帯麻痺 (せいたいまひ)

声帯の動きが低下もしくは完全に動かなくなった状態のことです。多くは片側のみですが、一部両側に生じることがあります。症状としては声のかすれが主です。両側の場合は呼吸困難をきたすことがあります。原因は多岐にわたり、脳腫瘍・脳卒中・神経疾患、喉頭癌・咽頭癌・甲状腺癌・肺癌・食道癌、またそれらの癌の手術によるものや、大動脈や心臓の手術によりもの、気管挿管によりものなどがあります。

治療について

まずは原因となる病気がないか検査することが重要で、原因があればその治療が優先されます。原因不明や治療後であれば、声の状況に応じて手術などを検討します。

嚥下障害 (えんげしょうがい)

食べ物や水分を口にしてから飲み込むまでの過程を、正常に行うことができなくなった状態のことです。原因としては全身疾患や加齢が挙げられます。飲み込みにくい、食べ物がつかえる、むせるなどの症状が出ることが多いですが、明らかな症状がないこともあります。嚥下障害があると誤嚥性肺炎になることがあり、注意が必要です。

治療について

嚥下障害の原因がないか調べる検査を行います。原因があればそれを取り除くことが重要です。嚥下障害がある場合には嚥下リハビリテーションが必要となります。それに加え口腔ケアも重要です。また、嚥下の能力に応じた、食形態の選択や嚥下時の姿勢などの環境調整も重要になってきます。

味覚障害 (みかくしょうがい)

味をまったく感じないだけでなく、味を感じにくいや、本来とは違った変な味がするといった味覚の異常がある状態のことです。原因は様々あり、亜鉛・ビタミン・鉄分の不足、感冒などの感染症、貧血、手術や放射線の影響、薬剤の副作用、外傷、加齢などが挙げられます。近年ではストレスの蓄積などが味覚の神経や味覚を判断する脳へ影響し生じているものも確認されています。

治療について

原因が明らかな場合は、原因に応じた治療を行います。たとえば、亜鉛や鉄、ビタミンなどの栄養素が不足している場合は薬をで補います。薬剤の副作用で味覚障害を生じている場合は、可能であれば原因薬剤を中止します。

首の病気NECK DISEASE

このような症状の方はご相談ください。

  • くびが痛い
  • くびに腫れものがある
  • 甲状腺が腫れている
  • 耳の下が腫れている
  • 顎の下が腫れている
  • リンパ節が腫れている

鼻に関する主な疾患

リンパ節炎

リンパ節で炎症が起き、腫れや痛み、熱が出るといった症状をきたす疾患です。原因としては、細菌やウイルスなどに感染することで起こります。原因の細菌やウイルスが鼻や喉から体内に侵入すると、血液を介して首やアゴの下、耳の後ろなどに存在するリンパ節で炎症が起こります。リンパ節の炎症は、病原体が全身各所に広がらないように起こっています。

治療について

原因となっている細菌やウイルスに対して効果が期待できる薬を使用します。

リンパ節腫脹

くびのリンパ節が腫脹する疾患は色々ありますが、炎症または腫瘍によるものが多いです。炎症に関しては前述の通りです。腫瘍によるものとしては悪性リンパ腫(リンパ節そのものが悪性化する疾患)や他の部位のがんがリンパ節に移行して腫脹するリンパ節転移があります。この他、伝染性単核球症、亜急性壊死性リンパ節炎、サルコイドーシスなど、様々な疾患があり、注意が必要です。

治療について

必要な検査(採血・超音波検査・CT検査・細胞診など)を行い診断をつけ、それに対する治療を行います。

耳下腺炎・顎下腺炎 (じかせんえん・がっかせんえん)

耳の下にある耳下腺・顎の下にある顎下腺でウイルスや細菌が原因で炎症が起きている疾患です。例えばウイルスですとおたふくかぜがイメージしやすいのではないでしょうか。耳下腺・顎下腺は共に唾液を作る組織で、作られた唾液は口の中に分泌されます。症状としては、耳下腺・顎下腺が腫れたり、痛みが出たりします。特に食事をして唾液が多く出るときは痛みが強くなることがあります。

治療について

細菌感染と考えられる場合は、抗菌薬を使用します。

耳下腺腫瘍・顎下腺腫瘍 (じかせんしゅよう・がっかせんしゅよう)

耳の下にある耳下腺・顎の下にある顎下腺にできもの(腫瘍)ができる疾患です。多くは良性のものですが、悪性のもののこともあります。痛み・皮膚の赤み・顔面神経麻痺を伴うと悪性の可能性が疑われるので注意が必要です。

治療について

まずは検査が必要となります。当院ではエコーで評価を行います。結果に応じて、さらなる検査が必要と判断いたしましたら、精密検査が可能な医療機関にご紹介させていただきます。

甲状腺腫瘍 (こうじょうせんしゅよう)

首の前に位置する甲状腺にできもの(腫瘍)ができる疾患です。良性のものと悪性腫瘍にものがあり、どちらも腫れやしこりが主な症状です。腫瘍が小さいうちは自覚症状がほぼないため自ら発見することは難しいですが、2cm以上になるとご自身でも触れるようになると言われています。

治療について

まずは検査が必要となります。当院ではエコー・血液検査で評価を行います。結果に応じて、さらなる検査が必要と判断いたしましたら、精密検査が可能な医療機関にご紹介させていただきます。

その他の病気OTHER DISEASE

このような症状の方はご相談ください。

  • 顔の半分が動かない
  • いびき

鼻に関する主な疾患

顔面神経麻痺 (がんめんしんけいまひ)

顔面神経麻痺は「顔がまがってきた」「眼が閉じにくい」「口から水がこぼれる」「口の動きが悪い」など、顔の筋肉が動きづらくなる疾患です。
事故や外傷、外科手術の後遺症などで麻痺が生じることもありますが、朝起きたら顔が動かない、鏡を見たら顔が曲がっていた、というように急に生じる場合が多いです。顔面神経は脳から顔の筋肉まで伸びており、そのどこかで障害を受けることにより生じます。中でも最も多いのは「ベル麻痺」で、次に多いのは「ハント症候群」です。「ベル麻痺」は単純ヘルペスウイルスが関与し、「ハント症候群」は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化により発症することがわかっており、疲れやストレスで免疫が落ちると、おとなしくしていたウイルスが暴れだし神経を障害し麻痺をきたしていると考えられています。

治療について

ステロイド薬や抗ウイルス薬で治療を行います。

その他の注意点

ベル麻痺やハント症候群といったもの以外にも脳に近い部位が原因となることもあるので、頭の検査をすることも重要になります。

睡眠時無呼吸症候群 (すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)

睡眠中に空気の通り道である“上気道”が狭くなることで、無呼吸状態(10秒以上呼吸が止まること)やいびきが生じることが特徴の疾患のことです。睡眠中の無呼吸やいびきによって睡眠が妨げられ、日中の眠気による事故などにつながりやすいことが社会的に問題となっています。また、睡眠中に体内の酸素量が不足することで、心筋梗塞や脳卒中などの合併症を引き起こしやすいとも言われています。主な原因は肥満による喉周りの脂肪ですが、顎が小さい、舌が大きいといった体の構造や慢性的な鼻炎などの病気が原因となることがあります。

治療について

重症度によって治療が異なります。程度が重い場合はCPAP装置を使用します。CPAP装置とは、睡眠中にマスクから強制的に空気を送り込んで狭くなった気道を広げる『経鼻的持続陽圧呼吸療法』というものです。程度が軽く、顎が小さい、舌が大きいなどが原因の場合はマウスピースを使用することがあります。また、小児などに多いアデノイドや扁桃肥大などが原因となっている場合は、扁桃摘出術などその原因を改善するための手術が行われることもあります。そして、睡眠時無呼吸症候群の多くは肥満によるものであるため、減量を目指した食生活の改善を含めた生活改善が重要になってきます。

補聴器のご相談CONSULTATION

難聴などによって耳の聞こえでお困りの方は、補聴器を使用することにより聴力を補える可能性があります。特に加齢に伴う難聴は徐々に進行するために自覚しづらいものです。しかし、難聴を放置すると認知症やうつ病を発症しやすくなると言われていますので、適切なタイミングでの補聴器の使用の開始が重要です。ですので、難聴が気になりはじめたらお早めにご相談ください。補聴器は、様々な場所で販売されていますのでどなたでも購入することができますが、メガネなどと異なり、医師の適切な診断と使用される方の状態に合わせたきめ細かい調整によって、快適な聞こえが可能となります。購入後のアフターケアも重要で、聞こえの変化に合わせて細かな調整やメンテナンスを定期的に繰り返していくことが快適な聞こえのためには必要です。

補聴器装用までの流れ

  1. 診断・ご相談

    耳の診察・聴力などの検査を行い難聴の原因を診断します。診察結果・検査結果をお伝えし、ご本人の聞こえに関する状況なども伺い、補聴器の必要性や適応について説明・アドバイスいたします。その上で、補聴器装用のご希望の方は補聴器外来の予約をさせていただきます。

  2. 補聴器外来でご相談

    補聴器の機種選択・フィッティング・貸し出し・調整認定補聴器技能者と補聴器を選択 し、フィッティング(個々の聞こえに合わせた調整)、装用指導を行います。補聴器は院内での試聴だけでなく、ご自宅に持ち帰り、実際の生活環境の中で試していただきます。2週間もしくは1ヶ月ご使用いいただき、再受診の際に使用感などを詳しくうかがいながら調整していきます。何度かこのような調整を繰り返して快適にお使いいただけるようにします。試聴や貸し出しの際には、購入費用についてもきちんとお伝えしています。当院では1ヶ月の試聴を行なっていただきます。

  3. アフターケア

    快適な聞こえのためを継続していただくために、聞こえの変化・ライフスタイルの変化に合わせて細かな調整やメンテナンスを定期的に繰り返していきます。補聴器の掃除や点検も行っていますので、お声かけください。

日帰り手術についてPROCEDURE

当院ではアレルギー性鼻炎に対するレーザー治療を行っております。

治療について

レーザーの熱で鼻の粘膜(下鼻甲介粘膜)を焼灼し、アレルギー反応を起こしにくい状態にする治療法です。レーザーの効果は、個人差はありますが1-3年は持続します。繰り返し治療を受けることは可能です。

まずは鼻の診察を行い、レーザー治療の適応であるか判断を行います。その後、治療の対象となった方はご予約をお取りします。同日、必要に応じて血液検査も行います。

  • 受診当日のレーザー治療は行っておりません。
  • 鼻腔の形態や粘膜の状態によりますが、原則として同時に両側行ないます。
費用について

3割負担の方で、手術費用だけで8730円です。

  • 診察代、検査代、お薬代は別途かかります。

治療の流れ

  1. キシロカインと呼ばれる麻酔液のスプレーやガーゼを挿入して、鼻粘膜を表面麻酔します。

  2. 約15分後にガーゼを抜去します。鼻の中の状態を観察した後に、アレルギー性鼻炎の主な反応部位である下甲介粘膜を、炭酸ガスレーザーを照射します。照射時間は両側で約10分程度です。

    • 出血しやすい方は、溶けるスポンジなどを鼻の中に挿入することがあります。
    • 術中の痛みはほとんどありませんが、チクチクするような軽い痛みを感じる方もおりますので、その場合には麻酔の追加を行ないます。
      当院では原則として中学生以降から施行しています。
  3. 当日は、飲酒や激しい運動は控えていただき、シャワーまたは短めの入浴にしてください。

  4. 術当日~3日くらいは鼻閉、鼻水、くしゃみが一時的に悪化します。
    また術後2週間~1ヶ月程度、かさぶたがつくことがありますがその後改善します。

  5. 通院は、手術後1~3日後に1回、1~4週後に1、2回で処置にきていただきます。

  6. アレルギー反応が高度で1回の治療で充分な効果が得られない場合は、ある程度期間をあけた上で本人とご相談して、追加行います。